エアコンが壊れて夏バテになった僕は前回、“逆転の発想”でキムチ鍋を作って汗を流しながら食べまくって、元気を取り戻した。
それから豆乳鍋とか味噌鍋とか、鍋料理をしょっちゅう作って食べている。
でも、そろそろ、さすがに……ひんやりとした夏らしいものが食べたい!
そんなときは、そうめんがある! 実は契約している光回線のプロバイダ(enひかり)から、夏のギフトでなぜかそうめんが送られてきた。
そして、僕にとってそうめんといえば、おばあがよく作ってくれた、具だくさんで栄養満点のスタミナそうめんだ!
おばあの具材たっぷりスタミナそうめん!
おばあはいろんな具材のそうめんを作ってくれた。
今でもよく覚えているのは2017年の夏――
3日連続でそうめんが出た! とはいえ乗っている具材はさまざまで、飽きるどころか別の料理といってもいいくらい。
さらにその年の夏が過ぎたころ――
こんな“にゅうめん”も出してくれた。
改めて見返すと、おばあのそうめんの応用力、すごすぎる!
そんな自由な発想のスタミナそうめんを作ろうと、今回僕が買ってきたのが――
こんな食材。
“enひかり”から送られてきたそうめんは――
金トビ麺の“きぬあかりそうめん”。きぬあかりといえば、麺にぴったりの国産小麦。これは絶対おいしいやつやー!
その麺に合わせる具材は――
オクラにモロヘイヤ、とろろ昆布--
株なめこに――
納豆、きざみ昆布! これらは全部、そう! ネバネバの食材!
今回はおばあの味を再現するより、介護施設のおばあにいつか食べさせたい、腸活になるネバネバの食材を選んだ。
ネバネバそうめん調理開始!
作り方はまず、野菜や昆布を洗って――
電子レンジで加熱。それを刻んで――
納豆やとろろ昆布を追加し、箸を持って思い切り――
混ぜる! すると食材の粘り気が絡み合う! それがひとつにまとまって、かき混ぜる箸が重くなったところで、ネバネバ具材の完成。
そうめんは、沸騰したお湯で――
1分半ゆでる。パッケージには2分と書いてあったけど、自分好みの少し固めに仕上げる。
ゆであがったそうめんに、さっきのネバネバ具材を乗せて、完成……じゃない。
実は具材はほかにも、健康的かつ僕の好物――
缶詰の【いわし味噌煮】や――
本格的な鶴橋のキムチ(しかも白菜ではなくらっきょうをスーパーで発見!)がある。
味付けはいわし缶の汁と、キムチの赤いところ、それにーー
めんつゆをぶっかけで。
使っているのは、トップバリュの【オーガニックめんつゆ】。価格は300円もしないし、試しに買ってみた。
味は他のものと変わらず、万能調味料として使える。それに2倍濃縮タイプでなかなか減らない。これでオーガニックの安心感を買ったと思えば、価格以上の価値がある。
というわけで完成したのが――
この献立。
メニュー
・ネバネバ具材のスタミナ健康そうめん
具材:納豆、オクラ、刻み昆布、とろろ昆布、なめこ、モロヘイヤ、缶詰のいわし、らっきょうのキムチ
・レンチンかぼちゃ
おかずのかぼちゃは――
ひとつ200円ほどの特売だったので買ってきた。
かぼちゃは甘辛い味付けの“なんきんの炊いたん”が僕の好物。以前にも、おばあの味の再現に挑み――
こんな感じで、想像以上においしくできた。
でも今日は、もう一品作るのは……ちょっとめんどう。
それに、かぼちゃは電子レンジでチンするだけで、けっこうおいしくなると商店街の八百屋で教えてもらった。そこで今回は――
やわらかくなるまで、テキトーにチン!
かぼちゃは加熱すると甘くなるけど、果たして……醤油も砂糖も使わずに満足できる味になったのか!? 恐る恐る一口食べると……これは!
ほくほくして、甘くて、たしかにうす味だけど、おいしい!
サツマイモみたいな感覚でバクバクいける!
そして気になるネバネバそうめんは――
まず具材とそうめんをかるく混ぜ。そしてすする。
めんと具材がひとつになって、野菜や納豆、昆布の触感がつぎつぎと感じられて、クセになる!
味付けはめんつゆと、サバ缶の汁が合わさって……間違いないおいしさ!
それに納豆やサバのうまみが、ネバネバで増幅し、そうめんがすべてを受け止める! これ、自分の直感で選んだものだけど……大成功! これ、止まらなくなるやつだー!
腸にいいとパーキンソン病にもいい!
食材のネバネバは水溶性食物繊維だし、納豆とキムチという発酵食品も混ざっているから、腸にいい“腸活”にもなっている。
腸が健康だと、おばあが患っているパーキンソン病にもなりにくいという――
こんな記事もある。
もう遅すぎるのはわかっている。
だけど、いつかおばあにも食べさせたい。
今からおばあが暮らす介護施設に持って行ったところで、僕が持ち込むものは誤嚥性肺炎の危険があって食べさせることができない。
それに……しまった! おばあは納豆が嫌いだった! ネバネバで腸活になる健康的な食材ということばかり意識してしまい、おばあの苦手なものを忘れていた! 麺も固めは食べてくれない。
でも今わかってよかった! いつか、おばあが食べられる日が来たら、やわらかかく茹でたそうめんに、納豆抜きのネバネバ具材を乗せて出してやる!