ルウなしでもクリームシチュー簡単に作れるんやで、おばあ!

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寒い時期に体も心も温まる、おばあが作ってくれた僕の好物ー―

クリームシチュー! 

味の決め手はなんといっても、市販のルウ(シチューの素)! むしろルウがなければ、あの濃厚で奥深い味わいは、素人が出せるはずもない。洋食のプロの味を、食品会社の技術によって手軽に再現できるようにしたものが、ルウにちがいない! だからこそ適当に具材を煮込んだところにルウを溶かすだけで、立派なクリームシチューになるのだ!

なんて、てっきり思い込んでいた。

だけど実は、ルウがなくても簡単にクリームシチューは作れる!? そんな情報をネットで見つけた。しかも料理好きのあいだではよく知られていることらしく、ルウなしクリームシチューの情報は無数にヒットする。

いや……でも、“ルウなしでも簡単”なんて、さすがにそんなことないやろ。大げさな表現で注目を集めているだけじゃないのか……。

だけどどのページを開いてみても、ルウのかわりに必要なものはバターと小麦粉。それだけ……って、ほんまに簡単やんか!

おばあも踏み込まなかった未知の領域、ルウなしクリームシチュー! これはもう、作らないわけにはいかない。

というわけで買ってきたのが――

野菜やキノコ、鶏肉、牛乳など、クリームシチューを作る食材

こんな食材。

ルウなしクリームシチューの食材と分量

使った材料 4食(人)ぶん
鶏むね肉 だいたい200g
牡蠣(冷凍) だいたい20個
小麦粉 大さじ4
玉ねぎ 中2個
トマト 大1個
セロリ だいたい1本
ニンジン だいたい3本
サツマイモ 小2個
水菜 適量
キノコ 適量
もずく 適量
【調味料】
コンソメキューブ 1個

味噌 だいたい大さじ1
水 250 ml
牛乳 450ml
雪印北海道バターミニパック 3個(24g)

思い返すと、これまでバターなんて一度も買ったことがない。

パンよりごはん派で、バターを使うしゃれた料理を作ったことがないからだ。ここで張り切って大きいものを選んでも余らすだけなので、個包装で使い切れる――

手で持っている雪印北海道バター

雪印北海道バターのミニパックにした。

ちなみに、ひとさし指の根本あたりが赤いのは、しもやけ気味だから。冬場の台所仕事がこんなにつらいとは……。自炊するようになって、料理を作ってくれていたおばあの苦労が身に染みてわかる。ありがとうおばあ!

ルウなしクリームシチュー調理開始

クリームシチューを作るために鍋でバターと鶏肉を炒めている

まずは鶏むね肉をバター24g(8gのキューブ3つ分)で軽く炒める。

はじめは、適度に脂があるもも肉にしようと思ったけど、タイムセールで安かったむね肉にした。ここはお好みで。

鍋でニンジンや玉ねぎなどを炒めてクリームシチューを作っている

それからニンジン、玉ねぎ、サツマイモを加える。

ジャガイモではなくサツマイモにしたのは、ただ僕が炊いたサツマイモが好きだから。このへんもお好みで。

これも軽く火が通ったら――

クリームシチューを作るために鍋で食材をバターで炒めている

とろみを出すための小麦粉(大さじ4)を加えて混ぜる。

そこに水250mlを加え、コンソメキューブを2個……と思ったら、1個しか残っていなかったので――

鍋で煮ている具材に味噌を加えて溶かしている

味噌を少し加えて、うまみと塩味を補う。

ここでセロリ(茎)も入れておく。

続いて――

鍋に牡蠣やシイタケ、トマトなどを入れてクリームシチューを作っている

冷凍してあった牡蠣20個ほど、キノコ類、沖縄産もずく、トマト大1個を加える。

ちなみに牡蠣は――

前回、桃屋のキムチの素でキムチ鍋を作ったときの残りを冷凍していたもの。

さらに――

鍋に水菜を入れて煮込んでいる

水菜を入れて――

食材を入れた鍋にフタをして煮込み、調理している

フタをして炊く。

それから水菜がしんなりしたら牛乳450mLを加えて、弱火で軽く沸騰させたら――

鍋に入っている手作りのクリームシチュー

完成だ!

ルウなしでも、ルウを使ったときと手間はあまり変わらなかった。ただ、大事なのは味。これでおいしかったら、僕にとって、クリームシチューの革命だ。

そしてクリームシチューといえば主食はパン……じゃなくて、僕は圧倒的に――

手作りのクリームシチューを入れた皿と、茶碗に盛ったごはんという晩ごはん

ごはん派。

というわけで、これが今晩の献立。

メニュー
・ルウなしクリームシチュー牡蠣入り
・もち麦入りごはん

まずは、もちろん――

手作りの牡蠣入りクリームシチュー

クリームシチューのメインの具材、

シチューに入れた牡蠣をスプーンですくっている

牡蠣から口に入れると……芳醇なバターの香りが!

さらにクリームシチューと牡蠣の濃厚な味わいが一緒になって、もう、最高!

ルウを使っていないのに、僕の好きなあのクリームシチューの味になっている! むしろ食欲をそそるバターの香りがプラスされるぶん、ルウを使わないほうがおいしい……って、これまでの常識が覆る、クリームシチューの革命だ! これからはルウを買う必要ないで、おばあ! と心の中で叫びたくなる。

それにやっぱり、賛否はあるけどクリームシチューって――

漆塗りの器に盛りつけたもち麦入りごはん

ごはんが欲しくなる!

だから別々に食べすすめていたけど、我慢できず――

クリームシチューをごはんにかけたシチューオンライス

こうして、シチューオンライスにせずにはいられない!

それをすかさずかきこむと、バターの香りが鼻に抜け、より一層、香りが際立つ!

たまらずシチューを追加して、一気に平らげる。

このルウなしシチューのバターが際立つおいしさと、調理が意外と簡単なことを、おばあに報告に行こう。おばあが暮らす介護施設は、コロナとインフルエンザの感染者が多くて面会を禁止していたけど、つい先日その規制がなくなった。

明日、また行くから、ルウなしシチューの話ができるのが楽しみやで、おばあ!