緊急事態!?ごはんが進みすぎる和風のおかず!煮物とたまご焼きと茶碗蒸し(みやけ食品)

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煮物(大根、厚揚げ、にんじん)や、たまご焼き、茶碗蒸しなど、おばあがつくった晩ごはんのメニュー

メニュー
・煮もの
大根、厚揚げ、にんじん
・茶碗蒸し(みやけ食品)
・たまご焼き(たまご3個)

・黒豆煮
・紅白なます
サバ、大根、にんじん
・サラダ
生:トマト、キャベツ 茹で:ブロッコリー、アスパラガス、ほうれん草
・ごはん

大根と厚揚げ、そこにいろどりを添える薄切りのにんじん。シンプルな食材は、煮物が得意なおばあの自信のあらわれか。輪切りの大根は、すべて角が取られて丸みがあり、まったく煮崩れしていない。表面はうすい醤油の色。半分に割ると、芯まで均等に味付けが染みていることが色でわかる。

割り口からしずくが滴る大根を、口に運ぶ。軽い力でつぶれながら、つゆが染み出してくる。醤油の味はうすい。だけどしっかり、ザラメ砂糖の甘みに引き立てられた、カツオダシのうまみを感じる。

おばあは濃いめの味付けが好きだけど、持病の高血圧にはうす味がいい。醤油や塩を減らしてダシを効かせると、減塩しながらおいしいものがつくれる。という内容の情報番組を、この前おばあと一緒にテレビで見た。それを実戦してくれたのだ。

もう半分の大根を口に入れ、僕は茶碗に手を伸ばす。塩味よりも、うま味が強いほうが、ごはんが欲しくてたまらなくなる。

おばあがスーパーで買ってきた茶碗蒸し(みやけ食品)

煮ものの隣にあるのは僕の大好物、茶碗蒸し! つくるのは面倒だし、スーパーで売っている出来合いのやつでもじゅうぶんおいしい。僕もよく買ってきて、昼ごはんに、おばあがつくってくれるおにぎりと一緒に食べている。

今晩の茶碗蒸しは、茶碗蒸し界の雄、石川県にある「みやけ食品」のえび入りのやつだ。

みやけ食品の茶碗蒸しのフタを開けたところ

フタをはぎ取ると、えびの他もぎんなんやしいたけ、かまぼこがうっすらと確認できる。具材は表面に見えているだけで、底の方にはまったくない。だけど、100円足らずでこれだけのものが入っているのだ。そう思うと、フタを開けるたびに嬉しくなる。

ぷるぷるの柔肌にスプーンを差し込む。口の中につるっと吸い込むとやっぱり、ダシが効いている! 今日の煮ものの味付けに似て、けっこう甘め。味わっているうちに、口の中から消えていく。僕は慌てて茶碗に手を伸ばす。うま味が強くて、ごはんが欲しくてたまらなくなる。

おばあがつくった固めのたまご焼き(たまご3個)

煮もの、茶碗蒸しときて、たまご焼きだ! おばあがつくるたまご焼きは、ダシなんて入っていないし、中心が半熟だったりする軟派なやつじゃない。味付けは塩だけで、日持ちしそうなほど固く焼き上げた硬派な一品である。だけど今晩の煮物といい、茶碗蒸しといい、ダシがしっかり効いている。まさか、このたまご焼きにも……。

僕は期待と不安を抱きつつ、たまご焼きを箸で掴み、かぶりつく。食べなれた弾力のある歯ごたえだ。噛みしめると、ダシは、全然効いていない。味付けはいつも通りの塩味だけだ。

僕は茶碗に手を伸ばす。これはこれで、ごはんが欲しくてたまらなくなる。煮物、茶碗蒸し、たまご焼きを一口食べるごとに、ごはんも一緒に減っていく。

おばあがスーパーで買ってきた黒豆の甘露煮

スーパーで買ってきたパックの黒豆煮や

おばあがつくった紅白なます

おばあお手製の紅白なますを箸休めに、どんどん食べ進む。

ごはんが足りなくなってきた。この和風のおかずのおいしさを引き出すには、ごはんが必要不可欠だ。だけどごはんと一緒に食べきるには、もう一杯、お代わりしないとだめだ。

ところが、最近、太り気味の僕は、おばあからごはんのお代わり禁止令が出されている。これまで忠実にその指令を守ってきたのだから今日くらい勘弁してほしい。テーブルの向かい側でたまご焼きにかじりついているおばあに、僕は許しを乞うた。

おばあは総入れ歯の口をもぐもぐ動かしながら黙って、真っ赤に燃える灯油ストーブを指さした。

おばあの家のストーブの上で焼いている焼きいも

ストーブの上には、アルミホイルでくるまれた楕円形の物体がのっている。これはやっぱり、あれだろうか。アルミホイルの端をつまみ、テーブルに持ってくる。

アルミホイルに包んでストーブの上で焼いた、さつまいも

開いてみるとやはり、焼きいもだ! おばあがおやつに食べた残りだろう。

ストーブで焼いた焼きいもを、2つに割ったところ

2つに割ってみると、何時間も焼いていたせいか、皮の内側が縮んでいる。かじってみると、味は悪くない。甘みが濃縮している。なんていってる場合じゃなくて、こんなのおかずに合わないよ!

それに、ごはんのお代わりは禁止なのに、焼きいもがOKなのはどういうことだろう。むしろ甘みの強い焼きいものほうが太りやすそうだ。

おばあに尋ねても、聞こえていないフリをして、口をもぐもぐやっている。そして口の中のものを飲み込むと、僕の目の前の焼きいもの半分を掴み、大きく口を開けてかぶりついた。僕も残りの半分を掴み、皮ごとかじった。焦げた皮の苦い味ばかりが、口じゅうに広がった。