食材

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おばあの季節

おばあは今年も恵方巻をつくるのか? 柊とイワシの頭に聞いてみろ!

おばあは去年の節分に恵方巻をつくった。まず炊きたてのごはんを、木製のおひつに入れて酢飯を用意する。テーブルに巻きすを広げ、ストーブで軽くあぶったノリをしき、酢飯をうすく広げる。そこに細長く切った、塩味のたまご焼き、甘辛く煮たシイタケ、かんぴ...
いくつになっても孫は子ども

「なんでおばあは、たまごを入れへんねん!」豪華メニューとおでん、2日目の攻防

おばあはおでんにたまごを入れない。毎朝、茹でたまごを食べているし、醤油味の煮物が好物なので、おでんのたまごが嫌いなわけがない。おでんにたまごを入れるなら、あらかじめ何個も茹でておき、冷ましてから一つずつ殻をむく。おばあにとっては、その手間の...
おばあめし

「寒風が吹けば、おでんの量が増える」おばあの法則。玉子なしおでんと松茸入り茶わん蒸し

おばあの家まで歩くわずか5分のあいだに、手袋をはめているのに指先がかじかみ、むき出しの顔面は寒風を受けて感覚がなくなった。玄関に入ると眼鏡が曇りはじめ、居間に足を踏み入れた途端、視界が白いもやに包まれた。イスに深く腰かけて石油ストーブにあた...
おばあのカレー革命

高齢の一人暮らしにおすそ分け。細かな具材の鶏肉カレー(たまご焼きトッピング)

メニュー・カレー(2日め)鶏肉、玉ねぎ、にんにく、ニンジン、ジャガイモ・たまご焼き(たまご3個)・紅白なます大根、にんじん、サバ・小エビと大豆の佃煮・白菜キムチ・サラダ生:ミニトマト、キャベツ 茹で:ブロッコリー、アスパラガス、ほうれん草お...
おばあのカレー革命

カレーには白米か赤飯か、それが問題だ。退院祝いの赤飯カレー

「退院祝い、もろてきたで」とおばあがいった。テーブルには、和紙のような手触りの高級感のある箱がのっている。一抱えもある大きな箱のフタを開けると、赤飯が入っていた。金文字で「寿」と書かれた紅白の箸袋もついているし、ちょっと高そうな餅もある。た...
おばあめし

いつもと変わらないから特別な料理!真鯛の焼いたん、なんきんの炊いたん、マカロニサラダ

メニュー・鯛の焼いたん・なんきんの炊いたん・マカロニサラダ・「鰹と昆布のだし仕立て海老茶わんむし」(太陽食品)・サラダ生:ミニトマト、キャベツ 茹で:ブロッコリー、アスパラガス、ほうれん草・ごはん僕が夕飯の席に着くと、台所にいたおばあが、焼...
おばあの初体験

醤油味にはモチが合う? 「マルちゃん正麺 豚骨味」の納得できないつくり方

居間の戸を開けると、「ズズーッ!」と排水溝が半分つまったような音が聞こえてきた。音の発生源は、すでにテーブルについているおばあだ。丼ぶりを抱え込むように背中を丸め、箸でつかんだ細い麺を噛み切ることなく一気にすする。年を取ると、ものを飲み込む...
いくつになっても孫は子ども

30代の孫にお年玉をくれるおばあ、2日目のすき焼きに鶏肉投入!

居間の戸を開けると、おばあが灯油ストーブにあたりながらテレビを見ていた。「肉、入れたったで」と僕に目も向けずにいう。肉といえば、すき焼きのことだ。昨日の晩ごはんに出てきたすき焼きには、メインであるはずの牛肉がほとんど入っていなかった。代わり...
おばあが育った陸の孤島

メインは牛肉だけじゃない!? おばあの里の原木栽培、生シイタケのすき焼き

玄関の戸を開けた瞬間にわかった。今晩のメニューは、すき焼きだ! おばあ特製の割下を煮詰めた甘辛い香りが、台所から居間を通り抜け、家じゅうに充満している。すき焼きは、おじいの好物でもある。おじいが真顔で写る遺影も今、仏間に行けば、ほほ笑んで見...
おばあめし

おばあが初詣!「かまど神」清荒神で箸を買う。最初に食べるのは失敗したたまご焼き?

メニュー ・たまご焼き?(たまご3個) ・煮物カマボコ(年越しそばの残り)、大根、じゃがいも・紅白なます大根、にんじん、サバ・白菜キムチ・ごはん・サラダ生:トマト、キャベツ 茹で:ブロッコリー、アスパラガス、ほうれん草お椀に3つ生たまごを割...
おばあめし

お節料理は一皿だけ! 雑煮の汁は年越しそばのダシ? おばあのお手軽元旦メニュー

新年の朝の光を浴びながら、おばあの家に歩いて向かう。もう太陽の位置はかなり高いけど、まだなんとか朝といえる時間帯だ。路地に人影はなく、やわらかく降り注ぐ陽光の温かさも、頬や耳を突き刺さす空気の冷たさも心地いい。元日はおばあと一緒に朝ごはんを...
おばあめし

熱々の年越しそばを、孫に急がせ食わせる理由! たっぷり鶏肉と春菊の年越しそば

居間に飛び込み、壁の掛け時計を見上げる。あと12分で今年が終わる。もっと早くおばあの家に来るつもりだったけど、つい寝入ってしまっていた。おばあもイスに座ったまま目を閉じ、頭を上下させ、うとうとしていた。「おばあ、来たで」と声をかけると、ゆっ...
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