祝『サラメシ』出演特別メニュー!祖母の好物をひとつにした焼豚うどん!だけど失敗!?孫の手料理

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先日の NHK『サラメシ』、ご覧いただきありがとうございます。

おかげさまで、反響は想像以上。おばあは通っているデイサービスの施設で一躍有名になり、今まで話したことのない人からも声をかけられるようになった。おばあが孫のために長年料理を作っていたことをたたえられ、知り合いも増え、施設のできごとをすすんで話すことが増え表情も一段と明るくなった。

僕も近所の人に会うたびに『サラメシ』を見たと伝えられ、急に知らない人が駆け寄ってきたかと思うと、書籍の感想を熱く語ってくれたりした。滅多にない経験をさせてもらって、本当にありがたい。

さらに放送を見た北陸在住の知り合いが、出演祝いの品物を送ってくれた。

包みを開けると、飴色の肉のかたまりがいくつも!
石川県白山市のスミヤ精肉店の焼豚
石川県で知る人ぞ知るスミヤ精肉店の焼豚とのこと。これ、見るからに“絶対おいしいやつ”や!

“魚より肉派”のおばあのために、これを選んでくれたのに違いない!

切ってそのまま食べるのもいいけど、もっとおばあがよろこぶ食べ方は? と考えて思いついたのが、おばあの好物のうどんの具!

うどんと肉、好きなもの×2で、おばあがますます元気になりますように。と念じながら作る。
焼豚と野菜を乗せたうどん
茹でたうどんに焼き豚を乗せ、さらに冷蔵庫にあった宮崎豚の切り落としも加えて、2種の豚肉をたっぷりと。そこに茹でたニンジンとキャベツもトッピング。

味付けは――
容器に入った焼豚のタレ
焼豚に付いてきたタレ。ひと口なめると甘辛い和風の味で、
焼豚と野菜とタレをかけたうどん
うどんとの相性も抜群だ。

おばあが待つ食卓に持っていき、
焼豚とタレと野菜を混ぜたオリジナルのうどん
目の前でよく混ぜ合わせると、おばあはさっそく両手にフォークとスプーンを握り、
焼豚うどんを食べる祖母
吸い込むように食べはじめた。あまりの勢いにタレが飛び散るので、高齢者用のエプロンを装着。顔のすぐそばで立ちのぼるタレの香りに、食欲が刺激されたのだ。

なぜそう言い切れるのかというと、僕自身がそうだから。自分のぶんを一緒に作らなかったことを後悔した。

味の感想は
「おいしい」
と高評価!

 
 
 
 
 
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(※写真の右側をタップで、2枚目と3枚目で動画が見られますよ!)

満面の笑顔も飛び出すし、これなら久々の満点をくれるはず! 
と期待したのに、
「点数は、80点」
高得点ではあるけど……そのマイナス20点は、どういうわけなんや、おばあ!

いつもマイナスの理由を聞いても、はっきり答えてくれない。“何が悪いのか自分の頭で考えろ”と突き放す、頑固な職人の親方みたいだ。

だけど今回ばかりは納得できず、しつこく聞いた。すると意外にあっさり教えてくれたその答えは、
「うどんが固い」
しまった! おばあの麺の好みは“バリカタ”の正反対、箸で持てないくらい柔らかい“バリヤワ”だった!

それはわかっていたのに……早く食べてもらいたいあまり、いつもより茹で時間が短かかったかも……しかもさらにおいしくしようと、冷水でぬめりを取ったから、麺が締まって固くなったらしい。

とはいえ、けっこうなボリュームを――
食事を終えて空になった皿と介護用スプーンとフォークと祖母の手
見事に完食。味が「おいしい」というのは本当だった。

今度はもっと麺を柔らかくして100点を目指す……のもいいけど、最近おばあは、やわらかいものばかり食べている。デイサービスの食事も、のどに詰まらないように、固いものや噛み切るほど大きいものは出てこない。

その配慮はありがたいし、僕もおばあには飲み込みやすいものばかり出している。だけど噛むことは脳を刺激して認知症予防になるという。そういう意味では、たまには固めのうどんも悪くない。

だから今日のメニューは、しっかり完食してくれたし、脳にもよかったし、僕にとっては100点やで、おばあ!
笑顔の祖母(おばあ)