『パリパリで香ばしい』だけが餃子やない!おばあも大好き、味の素の『冷凍ギョーザ』

スポンサーリンク

おばあが晩ごはんに出す餃子といえば、毎回決まって味の素の『冷凍ギョーザ』! その味と調理方法は常に改良が続けられ、今はもうただフライパンに並べて焼くだけで、パリパリの“ハネ”がついた中華料理店のような餃子ができあがる。

『冷凍ギョーザ』は10年以上前からすでに、じゅうぶん簡単においしくできたのに……味の素は永遠の高みを目指す熱いチャレンジ精神を持っている。

その食へのチャレンジ精神は、おばあも同じく心の中で燃えたぎっているらしく、ただでさえ手軽にできる『冷凍ギョーザ』なのに、つい先日、さらなる時短にチャレンジした。なんとおばあはフライパンすら使わず、焼いて作るはずの『冷凍ギョーザ』を電子レンジで温めて食卓に並べたのだった。

当然、香ばしい“ハネ”どころかコゲも焼き目もなく、ただ白くて温かい餃子がそこにあった。ところが口に入れると、皮はツルっと噛めばモチモチの食感!? 水餃子みたいな味わいで、これはこれでけっこうイケる!

とはいえ、あの焼き餃子の食感も忘れられない。フライパンに乗せた側の半分はパリッと香ばしく、上半分はモチっとやわらかい、その絶妙なコントラストは電子レンジでは出せないだろう。餃子の王将に行けば、僕は必ず餃子の『よく焼き』をオーダーする。

餃子を焼くのが面倒なら今度は僕が作ろうか……そんなことを考えていたら、今夜の食卓に乗っているのはフタつきの大きなフライパン! それにあたりに漂うこの香ばしいかおりは、まさか!?

早速席に着くと――
フライパンの蓋に手を伸ばす祖母
おばあがフタに手を伸ばす。そして持ち上げると――
餃子を焼いたフライパンのフタを持ち上げる祖母・おばあ
中にあったのは――
フライパンで焼いた味の素の冷凍ギョーザ
きれいに並んだ……焼き餃子やんか、おばあ!

半分あきらめていたけど、おばあがまた焼き餃子を作ってくれた! と熱いよろこびがこみ上げてきた。思わず理由を聞くと、
「今日は焼こうと思ったから焼いたんや」
と禅問答のような返事。

理由はともかく、今晩のメニューには何だか気合を感じる。いつものサラダには――
皿に盛られたキャベツとミニトマトのサラダ
ミニトマトが多めに乗っているし、味噌汁には――
豆腐と豆苗の味噌汁
豆腐のほかに、緑の細長い豆苗まで浮かんでいる!

メニュー
・焼き餃子(味の素『冷凍ギョーザ』)
・豆腐と豆苗の味噌汁
・キャベツとミニトマトのサラダ
・ごはん

「何してんねん。熱いうちにさっさと食べや」
とおばあの指令が飛んできて、まずは餃子に箸を伸ばす。

良く焼けた餃子をつまむと、周りにはパリパリの“ハネ”が……ない!? 
焼き目がついた味の素の冷凍ギョーザ
たしかに焼き目はあるけど、餃子から染み出した水分がアルミホイルの上に残っている。ずっとフタをしたまま焼いたから、水気が飛ばなかったのだ。

味にうるさいおばあだけど、餃子はどうやって焼こうがレンジでチンしようが、こだわりなんて全くないらしい。僕が来るより先に食べているのに、何も違和感はなかった様子。

おばあはつけダレさえ『あってもなくてもいい派』なので、僕が自分で用意する。台所にあった黒酢にオリーブオイルをちょっと加えて――
黒酢とオリーブオイルのつけダレに浸した餃子
そこに少しふやけた焼き餃子をつけて食べてみると……おいしい! パリっとはしていないけど香ばしさがあって、ちゃんと焼き餃子になっている。

『パリパリで香ばしい』だけが餃子やない! いろんな味わい方があるんや! というおばあの声が頭の奥から聞こえた気がした。

常においしさの高みを目指す味の素の精神……とはまた違うけど、チャレンジ精神を忘れないおばあが調理した餃子なら、結局僕はどんなものだっておいしく平らげてしまうのに違いない。だから『焼くときはフタを取って水分を飛ばす』なんて、上から目線のアドバイスは口に出さず餃子と一緒に飲み込んだ。