今年も寒い冬を乗り切って、祖母と孫が春を満喫!春を告げる公園の桜とおばあの食欲

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近ごろおばあは体調がいいようで、よく食べるし、よくしゃべる。待ちに待った暖かな季節がやってきたからだ。寒がりで高血圧で持病のあるおばあにとって、冬の寒さは文字通り命取りになりかねない。

まだ油断はできないけど、今年も無事に冬を乗り越えてくれてほっとする。

この日も大阪は春の陽気で、窓から差し込む光が心地いい。仕事も一区切りついたし、気持ちも軽くてどこへでも飛んで……そうだ! 公園に行こう! おばあも連れて……と思っておばあの家に行くと、
「まだちょっと寒いわ」
と乗り気じゃない様子。

車イスに誘導しようとしても、
「今日はええわ。寝とくわ」
とテーブルに頬杖をついたままダルそうに言う。

出かけるまでグズグズするのは、僕の子どものころと一緒だ。考えるより先に動くタイプのおばあと比べて、自分は正反対の性格だと思っていたら、実はそっくりなところがあると最近になって知った。

面倒くさがるおばあを説得し、なんとか車イスに座らせる。穏やかな日差しを浴びながら公園に向かっていると、体が芯から温まってくるのを感じる。僕が押す車イスに座っているおばあも、
「あったかいわあ」
と気持ちよさそうに言う。そして公園に着いたときには――

 
 
 
 
 
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(※写真の右をタップすると4枚目と5枚目に動画があります)

この通り、すっかり笑顔に!

出かけるのがおっくうでも、着いたらご機嫌。それは僕も子どものころから変わらない。
だから……笑顔になるって、わかってたで、おばあ!

公園にはソメイヨシノより一足早く、
早咲きの桜の前で車イスに座った祖母と横に立つ孫
早咲きの桜まで咲いている。それを見たおばあの顔はさらにほころんで、
花が満開の桜の木の前にいる車イスに座った祖母と横に立つ孫
笑顔が満開だ!

僕もうれしくなって、おばあの好物のロールケーキを買って帰った。
おばあに出すと、この(↑の動画の)食べっぷり!

公園の桜、そして何よりおばあが豪快に食べる姿に、僕もようやく春がやってきたと実感した。

次はソメイヨシノが咲いたら、一緒に公園に行くで、おばあ!

🍙【おまけ】🍙(↑の写真の5枚目の動画)
大江健三郎さんの訃報に驚き、思い出を語るおばあ。実はおばあは、先日亡くなった大江健三郎さんと中学の同級生だった。通っていたのは、愛媛県内子町(当時は大瀬村?)の大瀬中学校。
大江さんは「お父さんが早う死んで、兄さんと通うとった」
そして「ミミズが這ったような字」を書いていたとのこと。
当時の話をしながら、おばあも僕も大江さんを悼んだ。

ちなみに、書籍『おばあめし』の表紙は、おばあが生まれ育った場所から、内子町の山並みを背景に撮影した。大瀬中学校のあたりから車一台がやっと通れる山道が続き、大江さんもここを通ったのかとおばあと話して盛り上がった。