入れ歯のおばあも食べやすい!孫がつくるレンチン・ニンジンと春の花柄おにぎり

僕の歯が丈夫なのは、おばあのお陰だ。おばあは僕が物心ついたころから部分入れ歯をはめていた。入れ歯を外すと別人のように見えるし、月日がたつとさらに本物の歯は『にせもの』に置き換わっていく。まるでおばあ自身が、得体の知れないものに乗っ取られているようで、幼い僕は入れ歯を外したおばあの笑顔に震え上がった。

だから僕は、子どものころから歯磨きを欠かしたことがない。熱が出て寝込んだときも、学校の課題や仕事に追われて徹夜するほど忙しく、食事さえとれなかったときも歯磨きだけは忘れなかった。夜は必ずフロスも使って歯と歯のあいだを磨いている。

お陰でアラフォーになった今でも虫歯は一本もなく、どんな歯ごたえのある食材でもバリバリ噛める! むしろ力強く噛めるものを求めてしまう! おばあがサラダに混ぜた生ブロッコリーの芯だろうが、冷たくなった餅だろうが、一度口に入れたものは何でも噛み砕いてきた!

ところがそんな僕の『バリカタ好み』が、おばあを困らせる事態が発生した。

おばあはコロナから回復してから台所に立つのが難しくなり、デイサービスにも通うようになった。デイサービスに行かない日は、僕がおばあの昼と夜のおかずも作っている。

そのおかずのニンジンを、おばあはなかなか噛むことができなかった。ニンジンは細かく刻んで電子レンジでしっかり火を通していた……はずだった。事前に味見をした僕は「ちょっと柔らかめ」だと思っていたけど、おばあにはまだまだ固かったのだ。

だから今回は、電子レンジで前回の倍の5分ほど熱を加えた。すると――
祖母に孫が作ったニンジンと青菜のおかず
さらに甘みが増してやわらかく、おばあの総入れ歯の口にも合ったようで、まずはニンジンからすごい勢いで食べはじめる。

緑の野菜は小松菜にほうれん草、そしておばあの好きな菊菜も加えた。味付けは爽やかな香りのゆずドレッシング。

そしてメインディッシュは、この前作った「鶏キムチ」を気に入ってくれたので――
孫が祖母に作った豚キムチ
今日は豚肉とキムチの「豚キムチ」だ。

おにぎりは以前、おばあが僕にも作ってくれた――

 
 
 
 
 
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花柄入のごま塩をたっぷりまぶした。ピンクの花がごま塩おにぎりに映え、暖かくなった気候も相まって、作った僕も見ているだけでうれしくなる。

だけどおばあは「豚キムチ」や「花柄おにぎり」には目もくれず、ニンジンや菜っ葉ばかりを平らげていく。
孫の作った料理を食べる祖母
最後は全部食べてくれたけど、その食べ方は、健康にいいというベジタブル・ファースト!

そんな食べ方、おばあは知らないはずだけど自然に実践してくれた。柔らかいニンジンを気に入ってくれたのが何よりもうれしい。総入れ歯に合う柔らかめのおかず、これからも作るで、おばあ!
食後の笑顔の祖母
そう思ったのと同時に、やっぱり僕は歯磨きを欠かさず、歳をとっても固いものが食べられる歯でいようと決意した。それもおばあのお陰だ。


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 平日18時ごろ開始です!

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