「おばあ、マスク持ち歩いてるってそれ花粉症やんか」味の素の冷凍ギョーザと刻みねぎ


「おばあ、マスク持ち歩いてるってそれ花粉症やんか」味の素の冷凍ギョーザと刻みねぎ

メニュー
・味の素冷凍ギョーザ
・温奴
豆腐、かつお節
・煮物(2日め)
手羽元、大根、糸こんにゃく、たけのこ
・みそ汁
豆腐、油揚げ、玉ねぎ、青ネギ
・サラダ

生:トマト、キャベツ 茹で:ブロッコリー、アスパラガス、ほうれん草
・ごはん

テーブルに料理を並べ終えたおばあが、僕の向かい側の席に着く。煮込んだ鶏の手羽元を箸でつまみ、目をつぶるほど大きく口を開く。まさか、骨付きの手羽元を丸呑みにするつもりか! 僕がそう思うのと同時に、おばあは手羽元を口から遠ざけて横を向き、盛大なくしゃみをした。

おばあが2週間ほど前にかかったインフルエンザが、まだ完治していないのだろうか。体調が悪いときでも、強がりのおばあはなかなかいい出さない。調子を探ろうと目を向けていると、またおばあはくしゃみをした。

そうか。僕も3日ほど前から、目と鼻と喉の奥が痒くなりはじめた。ひどくなるとすべてのことに集中できなくなるので、できるだけ外出は控え、仕方なく出ていくときは必ずマスクをしている。

「おばあ、花粉症やったんか」
僕が聞くと
「そんなんちゃうわ!」
おばあは強気で否定する。そしてまたくしゃみをした。

「マスクあげようか」
「それなら持ってるわ!」
おばあはいって、上着のポケットからくしゃくしゃになった使い捨てのマスクを取り出した。

マスクを持ち歩いているなら、花粉症にかかっていると自覚しているのではないのか。でも強情なおばあがいちど否定したことを、「そうだ」といわせるのは難しい。僕は花粉症の先輩として助言をする。
「外出るときはずっとマスクしてたほうがええよ」
「わかってるわ。そいでも今日は買い物にも行ってへんから、マスクはせえへんかったわ」

今日は晴れていて乾燥していたから花粉の飛散は多かったはずだ。僕は目薬を手放せなかった。おばあも今日、くしゃみがひどくて外出するのも嫌だったというなら、僕と同じヒノキの花粉にやられているのに違いない。

だからおばあは外出せず、夕飯は昨日の煮物の残りに加え、冷蔵庫にあったものでつくったのだろう。それで常に冷凍庫にストックしてある味の素の餃子が出てきたというわけだ。

味の素の餃子といえばこの前、大根おろしを一緒にのせて食べたら相性はぴったりで、また食べたいと思っていた。大根がないというなら、おばあのセンスに従って別の何かを用意してくれたらよかったのに。

「冷蔵庫に餃子と合いそうなものはある?」
僕が聞くと、おばあは無言で席を立った。そして台所の冷蔵庫から刻んだねぎが入ったタッパーウェアと、旭ポン酢の瓶を持ってきた。

それを僕は餃子にふりかけ、ひとつ口に入れる。中華の餃子が一気に和風の食べものになった。餃子をこうやって出している店も普通にありそうだ。思った通り、おばあのチョイスは期待を裏切らない。次に冷凍餃子を出すときも、また別の何かをのせて欲しいと伝えた。

「それより今日は、ねぎをようけのせて食べえや。花粉症にええらしいで!」
そういっておばあは自分の餃子にもねぎをたっぷりふりかけた。やっぱり自分も花粉症ってわかってるやんけ! 僕はそういいかけて開けた口に、餃子をひとつつまんで入れた。

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