手軽に本格フレンチ!太刀魚と牡蠣のバター焼き。決め手はフェンネル

スポンサーリンク

バターなんて、旅先のホテルの朝食でパンに塗るくらいで、自分で買ったことすらなかった。それが料理に使ってみたら、香りも味も想像以上!

介護施設にいるおばあも味わうことができたら、きっと気に入ってくれるはず。

というわけで、バターにすっかりハマってしまった。

近ごろは――

レンコダイのバター醤油煮や、

タラのムニエルと、魚料理が続いたから、次は肉とバターで脂質たっぷりの禁断の組み合わせだ! 

と思っていたら、タイミングがいいのか悪いのか、行きつけの魚屋で「バター焼きにいいよ!」と魚をすすめられた。

そのバター焼きにぴったりの魚とは、太刀魚。

塩焼きしか味わったことのない太刀魚だけど、あのふんわりとした淡白な白身をバターで焼くなんて、考えただけでも最高すぎるー!

そこで、そろえたのが――

フェンネルや太刀魚の切り身、バターなど、晩ごはんの食材

こんな食材。

太刀魚のバター焼き 牡蠣添え
【食材】4食(人)ぶん
太刀魚 4切れ
牡蠣 約20個(以前の残りの冷凍)
フェンネル 適量
小松菜 適量
ナス 1本
レモン 適量
【調味料】
日本酒(料理酒)
バター 10g
醤油 適量

韓国風豚汁
【食材】
豚肉
玉ねぎ
ニンジン
レタス

ワカメ
エノキ
【調味料】
桃屋「キムチの素」 適量
味噌 適量

副菜は豚汁。なぜ韓国風かというと――

桃屋のキムチの素の瓶

この前、“牡蠣キムチ鍋”の味付けに使った“桃屋のキムチの素”がうまみたっぷりで、なんでもおいしくなることに気づいたから。キャッチフレーズの通り、まさに“うま辛万能調味料”だ!

そこで今回は和風ダシは使わず、キムチの素で味噌汁を作ってみる。

メニューを思いついたら、直感に従って実行あるのみ! これもおばあから学んだことだ。

太刀魚のバター焼きを作る!

太刀魚は買ってきてすぐ、臭み抜きと下味を付けるため、ベトナム土産にもらったレモン塩を振りかけてキッチンペーパーでくるみ数時間、冷蔵庫に入れておいた。

それを弱火で熱した鍋に、

太刀魚を焼いてバター焼きを作っているところ

太刀魚を並べる。ここで……おっと! オリーブオイルをひきわすれたので、上からかける。油は鍋底に行き渡れば、たぶん問題ない!

ちなみに、フライパンではなく鍋を使うのは、底が深いので油が飛び散らないし、上から野菜を追加して蒸し焼きにできるから。

使う野菜は――

台所に置いたフェンネル

小松菜とフェンネル。

はじめて使うフェンネルは、商店街のスーパーで発見。顔なじみになった野菜コーナーの店員さんから「香りがよくて、バターにも合うよ!」と教えてもらった。しかも150円という特売価格で迷わず購入。

ただ、フェンネルを使ったレシピを検索すると、先の細いフサフサの部分をちょこっと乗せて焼いたりするものばかりだ。

僕は茎の部分も丸ごとたっぷり使いたい。だから香草というより、葉物野菜みたいに惜しげもなく、小松菜と一緒に適当な長さに切って――

鍋にフェンネルを入れて調理しているところ

太刀魚の上からドバっと投入。このまましばらく焼いて、太刀魚の表面に焼き色をつける。

白身魚のバター焼きとくれば、白ワインをかけて蒸し焼きにしたいところだけど……台所にあるのは――

調理に使う日本酒のパッケージ

料理酒として使っているこの日本酒だけ。

だからこの“沢の鶴”を、多めに(50mlくらい)鍋に加えて、フタをしてしばらく蒸し焼きに。

それから――

北海道バター【切れてる】のパッケージとレモン

切れてるバター10gを――

太刀魚とフェンネルを鍋で調理している

追加して、溶けたところで――

バター焼きの調理中、バターをかけるアロゼをしているところ

スプーンですくっては、上からかけて、しばらく熱する。

太刀魚に火が通り、フェンネルがくたっとなったら皿に移し――

ムニエルを作った後のバターが残った鍋

バターが残っている鍋に――

調理中の牡蠣のバター焼き

冷凍の牡蠣(20個ほど)を、凍ったまま入れて加熱。

この牡蠣は、以前作った――

キムチ鍋で使った残りを、冷凍していたもの。

さらに冷蔵庫に余っていた――

牡蠣のバター焼きに輪切りのナスを追加して調理しているところ

ナスを輪切りにして加える。そこへ醤油も大さじ1ほど加え、前回、絶品だったバター醤油味に!

全体の水分がほどよく飛んで、牡蠣に火が通ったら完成だ!

できた料理を盛りつけて――

テーブルに並べた晩ごはんの献立、太刀魚のムニエルと味噌汁、ごはん

食卓に運んで、いただきます!

まずはメイン……の前に、

お椀に盛りつけた具だくさんの豚汁

味噌汁をひとくち。

これは!? 思った通り、いや、それ以上!

ダシの代わりの“桃屋のキムチの素”のうまみが効いている。そこにピリっとした辛みと、甘味も加わって、いつもの味噌汁とひと味違う韓国風のおいしさになってる!

この味、食欲がすすむー! と続けて箸を伸ばすのは――

手作りのおうちごはん、太刀魚のムニエルと牡蠣とフェンネルのバター焼き

こっちのお皿。

太刀魚のバター焼きを箸でつまんで食べようとしているところ

太刀魚の身を口に入れると、バターの芳醇な香りがふわっと鼻に抜ける。でもこの香り、バターだけじゃない!? 

フェンネルだ! 香草のフェンネルの爽やかな香りが、バターの香りと相まって、上品かつ奥深い本格フレンチの風味になっている。食べたことないけど……。フェンネルとバターを使ったフレンチも、きっとこんな香りに違いない。

さらにフェンネルの茎をかじると、強い芳香が鼻腔を満たす。そしてすかさず太刀魚をパクり。やっぱりこのバターとフェンネル、淡白な太刀魚のおいしさを引き立てるー!

続いて――

箸でつまんでいる牡蠣のバター焼き

牡蠣を口に放り込むと、バター醤油の香りがたまらない! 

今日のメニューは、どれもごはんが欲しくなるけど、特にこの牡蠣バター醤油、油断してるとひと粒でごはんが半分くらい消えてしまいそう。

それにレモンを絞ると、牡蠣も太刀魚も、バターに柑橘の香りと酸味が加わって……もう、最高!

日々の疲れや心配ごとも、すっきり晴れわたる感じ。

これを食べたら、おばあも、最近面会に行ってもだいたい眠っているけど、ぱっちりと目を開けて話しかけてくれそう!

そんな、僕が持ち込んだものが食べられるときを楽しみに、また、料理の腕を磨いておくで、おばあ!