鍋が食べたい寒い夜、朝ごはんメニューで温まる!?

日が沈むと急に寒さが増してきて、夜ごはんは温かいものが欲しくなる。人一倍、寒がりなおばあは、今晩にはもう熱々のおでんとか寄せ鍋とか、一足早く本格的な冬の料理を作っているかもしれない。

北海道は雪が積もったらしいけど、家の近所は木々が色づきはじめたくらいで、まだちょっと早い気がするけど……重い土鍋のフタを持ち上げれば、フワッと立ちのぼる湯気の奥でよく煮えた具材がひしめいている。そんな光景を想像すると、やっぱり冬まで待ちきれない! おばあも同じ……いや、僕以上に体が熱くなる料理を欲しているのに違いない! 

グツグツ沸き立つ鍋を期待して、おばあのところにやってくると――
ひとりで夕飯を食べ終え、テレビを見ている祖母(おばあ)
先に食事を終えたおばあが、まったく熱量の感じられない表情で、テレビに映るスマホのCMを眺めていた。

そしてテーブルには、なんと……

メニュー
・鮭の焼いたん
・生ピーマンと茹でほうれん草のカツオ節和え
・煮物
 たけのこ、こんにゃく、シイタケ
・ひきわり納豆
・ごはん

焼いた鮭の切り身と付け合わせの野菜
焼いた鮭の切身に、どちらがメインかわからない量の付け合わせの野菜、
タケノコとコンニャクとシイタケの煮物が皿に盛られている
そして小皿に盛られた煮物や
パック入りのひきわり納豆を混ぜたもの
ひきわり納豆って……
ひきわり納豆をごはんに乗せたところ
さわやかな休日の朝ごはんみたいやんか、おばあ! 冬の夜の鍋物はどうしたんや!?

相変わらず向かいの席で、ぼうっとテレビを見ているおばあに
「今晩、寒くない?」
と聞いてみると
「寒いこと、あるか!」
おばあは即座に否定する。だけど本音は、しっかり羽織っている分厚いはんてんが物語っている。

負けず嫌いのおばあは、まだ薄手のパーカー姿の僕に対抗して、強がっているのだろう。そうくるなら……はんてんを着ていることを指摘し、日ごろ言い負かされているぶん論破して……なんてことするわけない! 無用な争いで憎しみ合うより、一緒に温まれる鍋を期待して、明日から冬用の上着を着てこよう!

とはいえ、今晩の『朝ごはんメニュー』も、僕の好物ばかり! ほとんど植物性の食材で魚もあって、焼いたもの煮たもの発酵したものとさまざまで……食べているうちに、何だか体の芯から温まってきた。

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