孫が祖母に料理を作るようになってわかった、毎日誰かに料理を作ることのすごさ

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おばあに料理を作るようになって痛感しているのは、料理のレパートリーを増やすことの難しさ。

僕に毎日ちがう料理やおにぎりを作ってくれたおばあの偉大さが、今自分が作る番になって身にしみてわかる。日々、知恵をしぼり、長年みがいてきた技術を駆使し、定番のおかずでも工夫を凝らしてさまざまな料理をこしらえてくれた。

誰かに日々、料理を作るということが、いかにすごいことか。本当に尊敬する。

自分の食べるものなら毎日同じでも構わないけど、人につくるとなると、やっぱりおいしく飽きずに食べてもらいたい!

特におばあは食べ物の好き嫌いがはっきりしている。好物は魚より肉。しかも味付けは濃いめの甘辛いやつ。野菜は苦手で、アメとかチョコレートとか甘いものばかり食べたがる。

それに総入れ歯なので、一切れが小さく柔らかくないと噛み切れず、喉につまってしまう。おばあがおいしく、安全に食べられるメニューとなると、なかなか新しいものが思いつかない。

だいたい肉は鶏か豚がメインで、たまに高価な牛肉。野菜もしっかり食べてほしいので、火を通すと甘くなるニンジンやカボチャは外せない。

葉物はしんなりするまで火を通し、おばあの好みのドレッシングで味付けする。そして主食はふりかけのおにぎり。

これが基本のメニューで、肉のタレや野菜のドレッシング、ふりかけの種類にバリエーションをもたせて『味変』し、できるだけ飽きないように心がけている。

でも、どうしても似てしまう。だからせめて1、2品は、違う食材やメニューを加えることにした。

今回は――
ニンニク味のゴマふりかけおにぎりが皿にのっている
おにぎりにかけたのは、ニンニク入りのゴマふりかけ。それに――
孫が祖母に作ったごはんのおかず(野菜とがんもどき)
野菜にトッピングしたがんもどきと、
孫が祖母に作ったタンパク質たっぷりの鶏肉とオムレツ
鶏肉に添えた、玉ねぎとシイタケのオムレツだ。

オムレツとはいえ、僕にそんな立派なものを作る技術は……まだない。どうやって作ったかというと、玉ねぎとシイタケをたまごと混ぜ、レンジでチンしただけ。それっぽくなるかと思ったけど、具材が多すぎて全体が崩れてしまった……。

でも、おばあの目の前に並べると――

 
 
 
 
 
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めっちゃ食べてくれてるやんか、おばあ!

それに
「おいしい」
という評価まで!

味付けに使った『黄金の味』が合っていたらしい! 僕の調理技術というより市販品の力だけど、手軽にまちがいなくおいしくできるので、これからもどんどん使っていこう。

汁物もほしいと言っていたので今度、味噌汁にも挑戦することに決めた。

おばあのような絶品味噌汁ができるか不安だけど、作り方を聞けば、おいしくできるはず。今まで作ってくれた料理の味、僕が受け継ぐで、おばあ!