うまい粕汁はとにかく熱い! 喧嘩の火種になるくらい


うまい粕汁はとにかく熱い! 喧嘩の火種になるくらい

祖母がつくった熱い粕汁

メニュー
・粕汁
にんじん、しめじ、こんにゃく、大根、白菜、揚げ、青ネギ
・塩サバの煮たん
・なます

・野菜
トマト、キャベツ、ほうれん草、アスパラガス、ブロッコリー
・ごはん

メニューに汁物があるとき、僕が料理の写真を撮っていると、おばあは決まって文句をたれる。今日も「早く食べや」と言われた。そこですぐに返事をしなかったので、「せっかく熱いもんを出してるんやから! 冷めてしまうやないか!」と、口の中のものを飛ばしながら怒鳴られた。

酒粕に味噌を入れてつくる粕汁は食べると体があたたまる。熱ければ熱いほどうまい。だけど冷めたところで、食べるのは僕だし、おばあに文句を言われる筋合いはない。おいしいものを食べさせたいと僕を気づかうくらいなら、怒らないでほしい。写真を撮っている間に、たしかに粕汁は冷める。そこでさらに怒鳴られるのだから、踏んだり蹴ったりだ。それにさっき、おばあの噛み砕いたにんじんが、怒声と一緒に飛び出して、僕の粕汁にダイブしたのを見てしまった。どうしてくれるんだよ!

おばあのほうこそ、体をあたためて欲しいときがある。冬になるとおばあの風呂の脱衣所は冷える。風呂であたたまって急に寒いところに出ると、血圧が急変して突然死することがあるとNHKの健康情報番組でやっていた。おばあは高血圧だし、熱い風呂が好きなので、このままでは突然死してしまう。そう思って電気ストーブをプレゼントして脱衣所に置いた。ところが一度も触った形跡がなく、数日後には物置に入れられていた。

冷めてきた粕汁を見ていると、怒りがこみ上げてきた。手に取ったばかりの箸をテーブルに叩きつけ、僕は物置に向かった。縦長の電気ストーブを引っ張り出し、脱衣所に置いた。電源を入れ、真っ赤になった電熱部を見ていると気持ちが落ち着いてきた。

しばらくして、腹が減っていることを思い出した。食卓に戻ると、おばあはもう食べ終えている。僕は黙って席につく。箸を取ろうとして、そこにあったはずの粕汁のお椀がなくなっていることに気がついた。おばあが席を立ち、空になった食器を運んでいく。台所では、粕汁があたためなおされていた。

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