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「うどんがええ」って祖母が言うから作ったった!うどんはうどんでも、長崎名物!マルタイの皿うどんを!

「うどんがええ」とおばあが言うので、もちろん作った! うどんはうどんでも、麺がパリっと揚がった長崎名物、皿うどんを!

麺は博多のとんこつラーメンより細くて、固さは“バリカタ”どころかカチカチのパリパリで、汁の代わりにあんかけがかかっている。これはもう完全に別物だけど、いちおう“うどん”と名乗っているし……スーパーで見つけた“棒ラーメン”で有名なマルタイのパック入りの皿うどんは、簡単においしく作れそうだから、おばあもきっと喜んでくれるはず!

マルタイの「福岡県朝倉産ラー麦皿うどん」のパッケージ

僕がおばあに作ろうと選んだ、マルタイの「福岡県朝倉産ラー麦皿うどん」のパッケージ

うどんではなく“皿”うどんにしたのは、現在放送中のNHK夜ドラ『つまらない住宅地のすべての家』に出てきた揚げそば(皿うどんとほぼ同じ)があまりにおいしそうだったから。

以前にドラマの原作小説を読んだときから気になっていた料理が、23時前のテレビ画面に突然、湯気を立てながら想像以上に食欲を刺激するフォルムで現れた!

『孤独のグルメ』は“飯テロ”だと覚悟して見るからまだいいけど、夜ドラには寝る準備を整えていたところ不意を突かれてしまい、水をがぶ飲みして耐えるしかなかった。

単行本の表紙、津村記久子著『つまらない住宅地のすべての家』

津村記久子著『つまらない住宅地のすべての家』の単行本。『おばあめし』出版記念イベントでは僕もサインをもらった。

『つまらない住宅地のすべての家』の原作小説の作者、津村記久子さんは、なんと、ご縁があって、先日開催した『おばあめし』出版記念イベント【おばあめしの生みの親は、芥川賞作家】に出演していただいた。

津村さんは、おばあが作る料理は、固定観念にとらわれず創造性があって、しかも食べるとおいしいことに驚いていた。

そんな“おばあめし”を僕も受け継ごうと、日々料理を作っているけど、津村さんが面白がるくらいのおばあの領域には、まだまだたどり着けそうにない。

今回もそうだった。あんかけの具材には、エビとカマボコを入れて彩り鮮やかにしよう! そう思っていたのに……食品売り場を回っているうちにすっかり忘れてしまい、いつも買っている食材ばかりを買ってきてしまった。

気が付いたのは調理の直前。仕方がないので、入れたのはたっぷりのキャベツと豚のこま切れとニンジン、もやしという……具材はすっかりふつうの焼きそばという、ていたらく。

エビとカマボコがないなら、シイタケとこんにゃくを入れるとか、ドラマの数日後のエピソードに出てきた“揚げそば”みたいに、カレー風味にしてみるとか、僕も創造性を発揮しておいしさに驚きをプラスすればよかった……。

こういうちょっとした工夫を調理しながら考える余裕が、僕にはまだまだ不足している。

こんな焼きそばの具材の皿うどんで、味にうるさいおばあが満足してくれるだろうか。
孫(僕)が祖母(おばあ)に作ったマルタイの皿うどん
心配しながら食卓に出すと、
長崎名物皿うどんを食べている祖母
さっそくおばあは食べはじめる。
皿うどんを食べている祖母(おばあ)
両手のスプーンで大量にすくって、
皿うどんをすごい勢いで食べる祖母(おばあ)
すごい勢いで吸い込むように頬張っているけど、よっぽどお腹が減っていたのか!?

僕が感想を聞くことをためらっていると、おばあのほうからーー


「おいしいわあ!」
といつになく力のこもった声が!
皿うどんを食べて笑顔の祖母
何だか笑顔になってくれたし、そんなに気に入ってくれたのなら、もしかして今日こそ満点?! と期待すると、

「70点!」
て、そこは100点じゃないんかい、おばあ!

減点したのは、おばあがリクエストしたふつうのうどんじゃないから? いや、常に直球、どストレートの物言いをするおばあのことだから、気に入らないならはっきりとそう言っているはず。

もしかしたら、具材に何かが足りないと、おばあは見抜いていたのに違いない!

たしかにそのおとりだ。僕の料理はもっとうまく作る余地がある、というより余地ばかり。次こそは、津村さんも驚いたような「固定観念にとらわれず創造性があって、しかも食べるとおいしい」料理を作ったるで、おばあ!

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