鶏のもも焼きと「発酵コラーゲン納豆」で健康になる!タンパク質祭り

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近ごろおばあは、カレーをイチからつくるのをやめ、レトルトにかえた。あの牛すじ入りの特製カレーはおばあの得意料理で、僕の大好物だったのに……。80代の半ばを過ぎ、だんだん料理がつくれなくなるのは、仕方がないことかもしれない。だけどよりによって、こんなに早く、おばあの数ある料理のレパートリーから、手づくりカレーが消えてしまうなんて考えてもみなかった。

今晩もまた、おばあの得意料理が食卓から姿を消しているかもしれない。そして次第につくれる料理が減っていき、いつか何も……って、想像するものつらすぎる。

そんなことが起こるのはまだまだ先、なんて悠長に構えてもいられない。カレーだって、おばあの家でレトルトが出てきたのは、まったく予想外のできごとだった。

おばあの料理が食べられなくなる日が、案外すぐ近くまでせまってきている。そう覚悟しておいたほうがよさそうだ。

今日も晩ごはんを食べにきた僕は、居間の戸の前で立ち止まった。大きく息を吐き、何があっても驚かないと自分にいい聞かせて戸を開ける。するとテーブルには、寂しい数の料理どころか――

鶏もも焼きやコラーゲン納豆、味の素冷凍食品「プリプリのエビシューマイ」など祖母(おばあ)が作った晩ごはん

メニュー
・鶏のもも焼き
・タカノフーズ「発酵コラーゲン納豆」
・味の素冷凍食品「プリプリのエビシューマイ」
・商店街の肉屋のコロッケ
・たまご焼き
・もずく酢
・キュウリとタコとワカメの酢の物
・サラダ
生:玉ねぎの醤油漬け、トマト、キャベツ
茹で:ブロッコリー、アスパラガス
・ごはん

すごい数の献立がひしめいている! さらにメインディッシュは――

祖母(おばあ)が作った鶏のもも焼き

自分の顔くらいありそうな鶏のもも焼き! 皮にはうすく焼き色がつき、見るからに焼き加減は絶妙だ。たまらず口いっぱいに頬張ると、プリッとした適度な弾力があって、噛めばたっぷりと肉汁があふれてくる。味付けはシンプルに塩のみ。その塩の量と焼き加減で、鶏肉のおいしさを存分に引き出している。

単純にフライパンで焼くだけの料理だけど、僕が同じようにやってみても、マネすることができない。おばあが長年培ってきた調理技術がなせるわざだ。

僕は大好物のカレーが食べられなくなったショックのあまり、悲観的になりすぎていた。おばあはまだ、これほどの料理をつくる気力と体力を備えている。それ以上、大事なことがあるだろうか。料理のレパートリーが減ったとしても、元気でいてくれたらそれでいい!

そのおばあ本人はというと、向かいの席で――

テレビの前で座ったまま寝ている祖母(おばあ)

ぐっすり眠っている。いいぞ! 睡眠は健康の源だ。好きなだけ寝て、元気でいてくれよ!

近ごろおばあは、僕が来るよりも先に晩ごはんを食べ終え、席に座ったまま寝息を立てていることが多くなった。たまに昼間に尋ねたときも、同じ姿勢で夢の中だ。「夜寝ても、早ように目が覚めるから寝不足や」と、よくぼやいているけど、一日のトータルで見ればしっかり眠っている。

おばあは運動も欠かさない。毎朝1時間ほど、近所の運動公園をウォーキングしているし、買い物もほぼ毎日、歩いて15分はかかる商店街まで往復している。

元気でいるためには、食事も大切だ。おばあは人並み以上に食欲旺盛で、今晩の鶏肉も――

祖母(おばあ)が食べた手羽元の骨

きれいに平らげている。皿に残っている骨は、僕に出したもも肉ではなくすべて手羽元だ。おばあは大きな肉にかぶりつくより、いくつもの小さな骨付き肉をしゃぶるように食べるのが好みなのだ。

高齢者が不足しがちなタンパク質も、おばあはたっぷりとっている。僕が体によさそうな食材をすすめると、「この歳になったら、もう好きなものしか食べへん!」とおばあはいうけど、“好きなもの”が肉で助かった。それで生活に必要な筋力はじゅうぶん維持しているし、寝たきりにもなりそうにない。

タンパク質といえば、僕の目の前の料理にもかなり含まれていそうだ。巨大な鶏のもも焼きはもちろん、

味の素冷凍食品「プリプリのエビシューマイ」を皿に乗せてレンジで温めたもの

味の素のエビシュウマイや、

商店街で買ってきたコロッケ

商店街の肉屋で買ってきた、ひき肉どっさりのコロッケ、

祖母(おばあ)が作った玉子焼き

さらにたまご焼きまであるし、

タカノフーズ「発酵コラーゲン納豆」のフタを開けたところ

納豆には、コラーゲン入りの……ってコラーゲン!? コラーゲンといえば、タンパク質の一種だけど……何かと健康にいい納豆に、美容にいいというコラーゲンをプラスすれば、体の内側も外側もよくなるってこと?

おばあは大の納豆嫌いなのに、僕の美容と健康のために、わざわざこの納豆を選んでくれたのか! 美容なんて気にしてないけど、その気持ちがうれしい。

「ありがとう!」と、おばあに伝えたくても、いつの間にか向かいの席からいなくなっていた。

シュウマイを口に運んでいると、すぐにおばあが台所から戻ってきた。手に持っているのは――

祖母(おばあ)が手に持つ、ロッテ「北海道バニラバー」

すでに一口かじった、「北海道バニラバー」だ。あれだけ鶏肉を食べておいて、北海道の牛乳でつくったアイスで、さらにタンパク質を補給しようというのか!?

僕も負けじと、コラーゲン入りのタレを納豆にかけ――

タカノフーズ「発酵コラーゲン納豆」を混ぜたところ

よくかき混ぜ、

タカノフーズ「発酵コラーゲン納豆」をご飯に乗せたところ

ごはんに乗せる! 久しぶりの納豆ごはんをかき込むと、コラーゲンの味が……というのは特に感じない。いつもよりタレが多くてちょっと味は濃いけど、ごはんがすすんでおいしい。

料理を食べすすめていると、再びおばあが席を立ち、台所のほうに向かって行った。そしてすぐに戻ってきたおばあは、また手に何かを持っている! あれは――

祖母(おばあ)が手に持つ、森永「パリパリバー」

チョコの食感が心地いいアイス「パリパリバー」だ! ミルクアイスでさらにタンパク質をとっている!

あれだけ晩ごはんを食べておいて、アイスを一気に2つも食べるなんて……。明らかに食べすぎだ。だけど僕は、節制しろとかいうつもりはない。これだけ食べられるのは、元気だという証拠だ。それ以上、大事なことがあるだろうか。いや、ない。あるわけない! そう強く思いながら、僕は鶏のもも焼きをかじった。