夏風邪からの熱中症で数日寝こむ孫 回復食はうなぎと玉子のうな玉丼!

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しばらく更新ができなかったのは、体調不良が続いていたからだった。

というのも――あまりに暑すぎて、エアコンの設定温度を20℃にして寝ていたら風邪をひいてしまったのだ。

実は夏風邪なんて、ほとんどひいたことない。“なんとか”は風邪をひかないというから、自分は大丈夫! と妙な自信を持っていたら、明け方に悪夢で覚めて39℃というほとんど出たことない高熱でうなされたのだった。

朦朧として、自分でもよくわからないまま、手元のスマホでかしこさと風邪の関係をググっていた。すると実は“夏風邪は馬鹿がひくもの”といわれていることを知り、なんでや!? せめて風邪をひいた自分はかしこいことにしといてくれー! 風邪ひいて馬鹿なんてこんなのあんまりや! と図星をつかれて怒りがわいてくるのだった。

でもそれは一瞬で、何かを考え続けるのもだるくて立ち上がれない。すると、パーキンソン病が進行し立ち上がれなくなったおばあのことが頭をよぎる。僕が体調を崩すと、おばあが入所している介護施設を訪問することができない。寂しい思いをさせてしまわないか心配だ。

さっきから寒気がひどくなってきたけど、体は汗をかいているしエアコンを切るわけにもいかない。そこで、エアコンの設定温度は高めの29℃にしてひたすら眠った。

すると翌日に熱は下がったものの、ベッドから起き上がろうとすると、こんどはめまいと頭痛におそわれた。

結局、昼過ぎまで動けず、ふたたび寝込むはめに。熱を出してるときより全身汗だくで、喉はカラカラ……そうか! これは、熱中症だ! エアコンの設定温度を高くしすぎたんだ!

そんなことに気がついて、ようやく動けるようになってから、水をがぶ飲みし冷水シャワーを浴びて、めまいと頭痛はなんとかおさまった。

風邪からの熱中症という急激な寒暖差の合わせ技で、全身のエネルギーを使い果たしたらしく、とにかくだるい。そして猛烈に空腹だ。 

というわけで、おばあの家に行き(おばあは介護施設に移ったので、台所を使わせてもらっている)
冷蔵庫に残っていた体力が回復しそうなものを――

台所に置いたニンジン、ホウレンソウ、玉子、トマト、ナス、玉ねぎなど、晩ごはんの食材

取り出した。

メインはなんといっても、冷凍のうなぎのかば焼き! しかも国産。おばあの知り合いが僕宛に夏のギフトとして送ってくれたやつだ。おばあは介護施設に入っても、その人徳と人脈で、僕にこんな高級でおいしくて栄養豊富なものを食べさせてくれる。ほんとに感謝するしかない。

うなぎは4パックほど入っていたけどすぐには食べず、冷蔵庫の奥に大事にしまってひと月以上。その封印を解くときがついに来たのだ!

ほうれんそうのおひたし
【食材】
 ほうれんそう だいたい3株
 ゴマ
【調味料】
 めんつゆ

時短塩こうじ味噌汁
【食材】
 にんじん
 玉ねぎ
 ナス
 しめじ
 まいたけ
【調味料】
 味噌
 塩こうじ

うなたま丼
【食材】
 うなぎのかば焼き
 たまご1個
【調味料】
 うなぎのタレ
 めんつゆ

ほうれんそうのおひたし

まずは――

お湯を沸かしているステンレスの片手鍋

鍋で湯を沸かし、冷凍のうなぎ……ではなく、

鍋で茹でているホウレンソウ

洗ったほうれんそうを茹でる。うなぎは熱々の状態で食べたいので、まずはおひたしを作るのだ。

ほうれんそうのおひたしは、おばあがよく作っていたのを見ていたので、はじめてだけど作り方はわかっている。

ほうれんそうは2分ほど茹で――

ボウルとザルに水をためて冷やしている茹でたホウレンソウ

水に浸して冷ましてから軽くしぼり、

まな板に置いた茹でたホウレンソウ

適当な長さに切って、

お皿に盛りつけたホウレンソウのおひたし

めんつゆをかける。

おばあはめんつゆのほかに、醤油やポン酢をかけることがあったけど、僕がいちばん好きなのがめんつゆだ。これだけかければ、しょっぱ味も甘味もうま味もバランスよくちょうどいい味になる。やっぱりめんつゆはお手軽で最強の調味料だ。

時短塩こうじ味噌汁

味噌汁はふつうに作ると時間がかかるし、洗い物も増えて面倒なので――

味噌汁の具にするために電子レンジでレンチンした野菜。

ニンジン、玉ねぎ、それからナス、しめじ、まいたけを2回に分けて電子レンジで加熱する。

そして味付けは――

マルコメの塩麴のパッケージ

塩こうじと味噌。これだけで、だしを入れなくても、

レンチンした野菜にお湯をそそぎ味噌と塩麴を溶かして味噌汁を作っている

お湯を入れて溶かすだけで、塩こうじのうま味と甘味が加わって、時短とは思えない深い味の味噌汁になる。

うなたま丼!

冷凍のうなぎはパックのままー―

冷凍のうなぎを湯煎して解凍しているところ

5分ほど湯煎して解凍。

それを――

家でごはんにうなぎを乗せたうな丼

オンザライス! タレもかけて、スペースを空けておく……というより、うなぎがちょっと小ぶりだからどうしても空いてしまう。

そこに追加で乗せるのは――

お皿に入れてといた卵

といた玉子に――

といた卵にオリーブ油を入れているところ

ふんわりさせるためのオリーブオイルと、

オリーブ油とめんつゆを入れたといた卵

めんつゆを軽く回し入れる。それを電子レンジで1分ほどチンしたら、時短オムレツのできあがり。

玉子焼きにうなぎを入れる“う巻き”があるくらいだから、レンチンオムレツも相性ぴったりなはず。

これをうなぎのとなりに乗せたら完成。

食べれば体力全回復!?今晩の献立

ごはんにうなぎと卵を乗せたウナ玉丼、ホウレンソウのおひたし、味噌汁、納豆、トマトというお皿に並べた晩ごはんの献立

メニュー
・うなたま丼
・時短味噌汁
・ほうれんそうのおひたし
・トマト
・納豆

調理したメニューのほかに、夏の病み上がりの体によさそうな――

皿に盛りつけた切ったトマト

トマトや、

カップ入りの納豆

納豆も用意した。

はじめに箸をつけるのは、やっぱり――

ごはんにうなぎとたまごを乗せた『うなたま丼』

うなたま丼だ。

久々に食べるうなぎは、思った以上にふわふわ。近所のスーパーで売っている外国産でもけっこうな値段がするし、それでもじゅうぶんおいしい。でもさすが国産のうなぎ、やわらかさが段違いだ。

そのふわふわの脂の乗った身と甘辛いタレが合わさって……これ、もうひと口でやめられない。それにやっぱりこの味、ごはんが最高に合う~!

真空パックだったけど、表面のパリッとした部分も香ばしさも感じられて、まさに今、焼きあがったみたい。

さらにもう一品。こちらもふんわりに仕上がった玉子も、これまたうなぎと合いすぎる! 

続いて――

ニンジンやナス、玉ねぎ、わかめなどを入れた具だくさんの味噌汁

味噌汁をすする。ダシは何も入れてないけど、塩こうじのうま味が効いて、しっかり味噌汁になってる。しかもカドカドいやさしい味で、すっと体に入っていく感じがする。

そしておばあの作り方を見て作った――

お皿に盛りつけた手作りのホウレンソウのおひたし

ほうれんそうのおひたし。これもおいしい……けど、おばあの味にはあと一歩物足りない。そうだ。おばあは味の素をふりかけていた。

おばあは自分が若いころにはなかった調味料も、おいしくなるならガンガン使っていた。僕のほうが同じような味付けで同じようなものを作ってしまう。同じ料理でもさまざまな工夫を凝らして、新しくておいしい味を追求していたおばあがどれだけすごかったのか、自分で料理をするようになって身に染みて感じる。

そして気がつけば、腹の底から力がみなぎってくるみたいだ。毎日のように行っていたおばあが暮らす介護施設にしばらく訪問できなかったけど。ようやく体調が完全回復したから、また明日行って、今日作った料理のこと伝えるで、おばあ!